「お口開けてください〜」
その言葉を皮切りに
指や
柄のなっがいネズミの手鏡みたいなのや
凶器のようなドリルが
容赦なく口に突っ込まれる。
眩しさもあるけど
それ以上に怖いので
目を閉じておく。
身体が強張る。
手や足に力が入る。
顎にも力が入るからか
口がだんだん閉じてしまう。
「先生が治療しにくいだろうな。」
口を閉じてしまわないよう
鼻から息を吸い
口からゆっくり息を吐いた。
吸う時は腹式呼吸を心がけ
吐く時は吸う時よりも長く。
人間は息を吐く時に身体が緩むので
脱力も心がけながら。
身体の力を抜くために
一度全身に力を入れて
ストンッと力を抜く。
3分ほど繰り返していれば
身体がだんだん
副交感神経優位になっていく。
つまりリラックスできる。
完全なる脱力が完成した。
先生。
先生の長い歯医者人生の中に
ここまでリラックスした者はいますか?
いや、きっといないだろう。
恐ろしい男である。
この時ふと思いました。
この緊張、この強張り、この感覚。
初めて施術を受ける方のそれに似てるのではなかろうか?
いや
比較するのも烏滸がましいかもしれませんが、施術する側として、される側の気持ちや身体のことはより深く理解したいのです。
心に寄り添いたいのです。
歯医者に行くことによって
それが少しできた気がしました。
もしうまくリラックスできない時は
・ゆっくり目を閉じる
・鼻から4秒息を吸う
・口から6〜7秒息を吐く
・腹式呼吸を意識する
・身体は息を吐く時に緩む
これだけでも思い出して
実践してみてください。




