馴化

人からなにかをいただいたとき
もちろん人は『感謝』する。
ただ
それを継続的にいただいていると
いただくことが『当たり前』になって
いただくことが当たり前になると
それがなくなったときに
『裏切られた』
とさえ感じてしまう。

特別なものを特別でなくしてしまう
良くないメカニズムの1つだと思っています。

______

話は変わりますが高校生の頃の出来事。
昼食時間、お弁当を食べていると
突然同級生に言われました。

「その唐揚げちょうだい?」

いや、唐揚げなんて
お弁当の中では主役級のおかずやん。
そう易々とあげられるものではないので
もちろん断ったのですが
そうするとその同級生に言われました。

「ケチやな。」

_____

この出来事は私に
冒頭のメカニズムを
うっすらと知覚させてくれました。

人からものをもらうことって
「当たり前」じゃないのに。
「もらえたらラッキー」
「もらえたらありがたい」ことなのに。
もらえなくてもプラマイゼロ
「普通」のことなのに。
この人は今
自分勝手に唐揚げを要求しておきながら
それが叶わなかった瞬間に
私を「ケチな人間」だと
私ごとマイナスへと陥れたんだ
すごいな。と。

_____

一見あまり気持ちのいい話ではないですが
私はあの体験に感謝してるんですね。
そういう体験をしたからこそ
そしてそこでそういう風に思えたからこそ
人の心や気持ちの移り変わりの
良くない部分に敏感になれたので。

人の振り見て我が振り直せ

自分はああはなるまいぞ
と強く思えました。

______

今自分がいただいているもの。
それは
ご縁だったり
時間だったり
お金だったり
気持ちだったり。

『有り難い』を忘れない
これは大前提。
その先で
『当たり前』にならないよう
気をつけて生きたいんだなぁ。

相田みつをみたいになっちゃった。

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